健康応援コラム
太るとなぜ血圧が上がる?
肥満は脂肪細胞の数が増え、脂肪細胞への脂肪蓄積も増えた状態です。脂肪が溜まった脂肪細胞からはいろいろなホルモンのような分泌物が出されます。その代表格がアンジオテンシノーゲンです。
アンジオテンシノーゲンは血管を縮ませると共に、腎臓から血液を漉しとる量を減らします。血圧は心臓から押し出す血液の量と血管の抵抗の2つの要素により決まります。そのため、血管が縮んだことで血管の抵抗が増え、腎臓から血液を漉しとる量が減るため心臓から押し出す血液の量も増えてしまいます。このように、肥満は血圧を決定する2つの要素のどちらにも上昇させる変化を来たします。
逆に減量により溜まった脂肪を減らすとアンジオテンシノーゲンも減り、血圧が下がることとなります。