薬局内研修
実地医科でのLAMAの使い方
13:15~13:45 演者:近隣Dr.
1、気管支喘息の合併症・増悪因子として、副鼻腔炎・心不全・肺ガンなどが重要である。
2、気管支喘息の評価には自覚症状と炎症の程度の2つの軸から評価する必要がある。炎症の主な要因として好酸球が重要で、炎症が強い患者さんは増悪リスクが高く要注意である。
3、気管支喘息患者は夜間眠れるかどうかは重要な評価項目であり、夜間症状は速やかに取り除く必要がある。
4、気管支喘息の治療において以下の点が重要である。
LAMA、LABA⇒気管支を拡張 LTRAも少し関与
LAMA、ICS、LTRA⇒痰分泌を抑制 補助的にマクロライド系抗生剤・漢方薬なども使用
吸入薬の選択においては、1日1回1回1吸入での治療が理想的で、ICS/LABAではコントロール不良の患者が一定数存在する。
変動性・不安定な症例にはSMART療法を、そうでない症例にはDPI製剤もしくはpMDI製剤を用いる。DPI製剤は吸気努力を要するが、1つのデバイスでステップアップ/ダウンが可能である。pMDI製剤は同調する技能が必要となる。
5、代表的な処方変更事例として以下などがある。
自覚症状の改善:レルベア⇒テリルジー(LAMA追加)症状次第では、最初からトリプル製剤の使用も考慮する。
炎症の程度が強い:レルベア100⇒200(ICS増量)