薬局内研修
子宮頸がんとワクチンについて
14:30~15:00 演者:局内薬剤師
1,2013年春から停止されていたヒトパピローマウイルスワクチン接種の積極的勧奨が、2022年春から正式に再開されることになった。子宮頸がんワクチンに対するHPVワクチンの有効性について、今まで前がん病変の抑制と発生率の減少が示されていたが、新たに死亡率の減少についての疫学データが米国から示されたためである。
2,子宮頸がんは20~30才女性がかかるがんの第一位である。患者数は年間約11,000人、死亡者数は約3,000人、妊娠できなくなった人数は約1,200人と報告されている。ちなみに交通事故死者数は約3,000人、気管支喘息での死者数は約1,500人である。
3,子宮頸がんの95%以上はHPVが原因である。子宮頸がんの40~50%はHPV16型、20~30%はHPV18型が原因となっている。
4,現在、4価ワクチン(6、11、16、18型の予防)は公費で、9価ワクチンは自費となっている。