薬局内研修
血液凝固阻止剤の服薬支援
研修日時 令和4年4月16日16:00~16:30
1,処方内容の確認 薬剤名、用法、用量
プラザキサ クレアチニンクリアランス30ml/min未満の患者への投与禁忌
リクシアナ・イグザレルト・エリキュース 腎不全(クレアチニンクリアランス15ml/min未満)患者への投与禁忌
プラザキサ 減量(110㎎1日2回)基準 CCr<50ml/分、P糖蛋白阻害薬、年齢≧70歳
リクシアナ 減量(30㎎1日1回)基準 CCr<50ml/分、P糖蛋白阻害薬、体重≦60㎏
イグザレルト 減量(10㎎1日1回)基準 CCr<50ml/分
エリキュース 減量(2.5㎎1日2回)基準 右記の2つ以上に該当 血清Cr≧1.5㎎/㎗、年齢≧80歳、体重≦60㎏
2,アドヒアランス確認
検査・手術前、抜歯時の休薬のお伝えと、その予定。
服用目的と長期服用の必要性を理解してもらえているか。
残薬。
DOACは半減期が短いことから、飲み忘れによる血栓発症リスクが急激に高まることを理解してくれているか。
他科受診時の、抗血栓薬服用を医師に伝えているか。
3,副作用モニタリング
少量の出血であれば、手でしっかりと圧迫して止血する。
歯みがき・鼻をかんだ時の出血がないか確認する。
プラザキサ 副作用の予測にAPTTを用いる。
イグザレルト・エリキュース 副作用の予測にPTを用いる。
血中ヘモグロビン値を確認する。男性:14~18、女性:12~16g/㎗
4,効果の確認
血液検査をどんな頻度で行っているか。
血圧コントロール 130/80㎜Hg以下が望ましい。
5,併用薬の確認
NSAIDs、SSRI、SNRI併用時に出血リスク高まる。⇒最小限の服用にとどめてもらう。
ワーファリン:ビタミンK・納豆または健康食品
6,日常生活
転倒・骨折を避ける。
排便時の出血確認をしてもらう。
出血があると止まりにくいことをお伝えする。