健康応援コラム
梅干し
梅干しを食べると食あたりになりにくいという言い伝えがあります。梅干しには「黄色ブドウ球菌(MRSA)」や「病原性大腸菌(O-157)」といった食中毒菌の増殖を抑制する作用(静菌作用)があり、食中毒を予防する働きがあることが
わかっています。お弁当やおにぎりに梅干しをいれるのは、食中毒を防ぐために大切なことだったのですね。
また、健康な胃は殺菌作用がある胃液を分泌しているので食中毒は起こりにくいですが、体調を崩して胃酸の働きが弱っている時は梅干しに含まれるクエン酸の強い殺菌力で食中毒を予防することができます。さらに、クエン酸には疲れの
原因となる乳酸を抑える働きがあります。乳酸が筋肉に蓄積されると筋肉が凝り身体のだるさなどの症状を引き起こし、血液中に溜まると細胞の老化につながり、動脈硬化、高血圧などの生活習慣病の原因になります。他にも、クエン酸に
は体内のカルシウムの吸収をよくする働きもあるので、骨の弱い子供や高齢者のカルシウム不足にも梅干しが効果的です。
酸っぱいのが苦手で梅干しを敬遠している人も、はちみつ漬けの梅干しなら甘くて食べやすいので、ぜひ日頃から食べてみてはどうでしょうか。