M

薬局内研修

慢性腎臓病

研修日時   令和4年7月16日土曜日15:00~15:30

 

1, 透析患者は34万人と増加中である。原疾患が変化している。第1位の糖尿病性腎症はやや減少、第二位の腎硬化症は増加中、第三位の慢性糸球体腎炎は減少中である。

慢性糸球体腎炎はその殆どを占めるIgA腎症が検診で掘り起こされ治療する成果が出ている。腎硬化症は高血圧により糸球体の血流が悪くなり、徐々に硬化し腎機能が低下してくる。

CKD患者は1330万人と増加中である。高齢者に多いが、高齢者が皆腎機能が低下しているというわけでもない。対策の基本は、糖尿病コントロールと腎硬化症対策(高血圧、動脈硬化、糖尿病、禁煙、体重管理)が中心となる。

CKD患者は心血管疾患と脳血管障害のハイリスク患者である。

 

2, CKD対策の重要性は以下の通りである。

・CKD患者は1330万人と多い。

・透析患者に医療費は480万/年・人と高額である。

・心血管疾患・脳血管障害の予備軍である。

・対策の中心は糖尿病コントロールと腎硬化症対策(高血圧、動脈硬化、糖尿病、禁煙、体重管理など)である。

 

3, 主な減塩指導は以下の通りである。

・醤油やソースなどは小皿に出して、付けて食べる。表面に塩を付ける。

・味噌汁は1日1杯までにして、汁の量を減らすため、具沢山にする。

・漬物、寿司、塩蔵品(ハム、ソーセージ、ちくわ、かまぼこ)を控える。

 

4, タンパク質摂取制限は専門医と栄養士に任せる。低栄養となるリスクもあるためである。

あなたの健康の役に立ちたい。