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薬局内研修

滋賀県薬剤師会禁煙支援薬剤師の活動紹介

研修日時   令和4年7月16日土曜日15:30~16:00

 

1,滋賀県薬剤師会には禁煙支援薬剤師の認定制度があり、現在約100名の薬剤師が認定を受けている。薬局での禁煙相談、健康イベントでの啓発、事業所や自治会等でタバコや禁煙に関する講演を行う出前講座等の活動をしている。

 

2,禁煙の状況について「健康日本21」厚生労働省で以下のように報告されている。

・現在習慣的に喫煙している者の割合は平成22年から徐々に減少し、男女ともに40代、50代の喫煙者が多い。

・喫煙者の約25%が喫煙をやめたいと思っている。

 

3,タバコ病とは、タバコと関連のある病気のことで、タバコを吸う本人だけでなく周囲の人へも害が及ぶものである。COPD、各種のがん、脳血管心血管疾患、歯周病、糖尿病などとの関連性が示されている 参考:日本生活習慣病協会

 

4,受動喫煙対策として、令和2年4月から全面施行された改正健康増進法には”望まない受動喫煙の防止を図るため”と明記され、学校、病院、薬局などの第1種施設では敷地内禁煙となった。受動喫煙により脳卒中、臭気・鼻への刺激感、肺がん、虚血性心疾患、乳幼児突然死症候群が因果関係を推定する証拠が確実とされた。

 

5,加熱式タバコ

・アイコス、グローが売れ筋で、500万人以上が使用しているとされている。

・液体を加熱してエアロゾルを吸う電子タバコとは別ものなので、しっかり区別をする必要がある。

・一酸化炭素はほとんど発生せず、タールは紙巻タバコの7割程度だが、ニコチン含有量は紙巻タバコよりも多いものもあり、健康影響は紙巻タバコと同様に注意が必要である。

・周囲の健康被害については、まだ明らかではないが、粘膜刺激症状、体調不良の報告はある。

 

6,禁煙補助剤には、OTCではガムとパッチが、処方薬ではパッチと内服薬がある。それぞれ特徴があるので、使用法に注意を要する。内服薬のバレニクリンは、現在入荷しない状態である。

あなたの健康の役に立ちたい。