薬局内研修
健康食品と医薬品の相互作用
研修日時 令和4年10月8日15:30~16:00
研修要旨
1,グレープフルーツが薬の効き目を強くしてしまうと報告されている薬効群は以下の通りである。
カルシウム拮抗薬、スタチン系(シンバスタチン・アトルバスタチン)、トリアゾラム、ルパタジン(ルパフィン)、アメナメビル(アメナリーフ)等
なお、グレープフルーツだけでなく、金柑・伊予柑・デコポン・ぶんたん・ポンカン等も同様に影響してしまう。
2,フェキソフェナジンはオレンジジュース・アップルジュースとの同時摂取により効果が減弱する。
3,タバコを吸っている方では、経口避妊薬による血栓リスクが高まる。また、テオフィリン中毒リスクが高まることもわかっている。
4,チーズやワイン等のチラミン含有食品は、MAO阻害薬の副作用リスクを高めてしまう。
5,ワーファリンとビタミンKを多く含むブロッコリー等の摂取は、250μg/日以下だと問題にはならない。