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健康応援コラム

帯状疱疹 コロナ禍で増える恐れ

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。顔や胸、背中など体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが帯状に生じます。長引くコロナ禍のあおりで、帯状疱疹が増えているのではと懸念されています。アメリカでの調査では、コロナに感染したことのある方はそうでない方に比べ、帯状疱疹になる割合が15%程高かったと報告されています。また、コロナが重症化した方では21%高かったとも言われています。

 

このウイルスは、子供の時に罹った水ぼうそうが治った後も神経節に残り続けます。普段はおとなしくしていますが、加齢や強いストレス、疲労などで免疫力が落ちると、再び活性化します。活性化により神経や皮膚に悪さをして、痛みや皮膚症状を引き起こします。50歳代から発症リスクが増え、80歳までに3人に1人が経験すると言われています。

 

帯状疱疹には効果的な薬が登場しており、後遺症を残さないためにも早めの治療が効果的です。体の片側にいつもと違う違和感を感じたら、早めにかかりつけ医や皮膚科を受診しましょう。

 

[帯状疱疹を起こさないために]

 

・食事のバランスに気をつける

 

・睡眠をきちんととる

 

・日頃から体調管理を心掛ける

 

・50歳以上の方はワクチン接種により予防する

あなたの健康の役に立ちたい。