健康応援コラム
肥満ではない人の食習慣が糖尿病リスクに
肥満ではない人こそ、早食いや朝食抜きに注意しないと2型糖尿病リスクを高めてしまうと、京都府立医科大学などの研究グループが報告しました。日本人は肥満ではない糖尿病の方が少なくありませんが、食事の仕方に気を付けることでリスクを減らすことが出来るでしょう。〈Journal of Diabetes Investigation誌オンライン版2024年4月2日〉
2型糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が正常より多くなる病気です。ポイントとなるのは、食事で血糖値を上げ過ぎないようにすることです。早食い・朝食抜きのどちらも、急激な血糖値の上昇を引き起こします。通常、血液中のブドウ糖が増えると筋肉内に収納されるのですが、痩せている方は筋肉量が少なく収納場所が少ないため、収納が遅れて血液中に残ってしまいやすくなります。また、ダイエットを心掛けている方も、同じ理由から早食いと朝食抜きに注意することで、減量がスムースに進むことでしょう。
【糖尿病発症リスク】
早食い 1.96倍
朝食を食べない(週3回以上) 1.33倍
夕食後に間食をする(週3回以上) 1.07倍
寝る前に食事をする(就寝2時間前に週3回以上) 1.08倍