健康応援コラム
「超加工食品」食べるほど栄養に偏り
超加工食品という言葉をご存じでしょうか?ブラジルの研究者が提唱した複数の食材を工業的に配合し製造された、加工の程度が非常に高い食品のことです。代表的なものとして、菓子パンや即席麺、ソーセージなどがあります。
超加工食品をたくさん食べると、肥満や循環器・脳血管疾患などの健康上リスクを高めるという研究が海外で出ています。その背景として、多くの超加工食品は脂質、塩分、添加した糖類など摂り過ぎを避けるべき栄養素が多く含まれ、たんぱく質やビタミン、ミネラル類、食物繊維などの含有量が少ないことが挙げられています。
一方で、超加工食品には入手のしやすく、調理にかかる負担も少なく、保存性に優れるといった利点もありますので、むやみに減らせばよいとも言えません。日頃から、食事を超加工食品ばかりにせず、未加工の食品である野菜や全粒穀物を増やし、塩分摂取量を減らすよう心掛けましょう。
[食品分類と各分類の代表的な食品]
高度な加工(超加工食品) 菓子パン、即席麺、ソーセージ、かまぼこ、マヨネーズ、清涼飲料水
中程度の加工 甘みや香り付けをした果物ジュース、そのまま食べられるシリアル
基本的な加工 甘みをつけていない果物ジュース、全粒粉の小麦粉、プレーンヨーグルト
未加工・最低限の加工 野菜、果物、牛乳、卵、玄米、ハチミツ