健康応援コラム
人気上昇の木の実類 アレルギー急増
クルミやカシューナッツなどの「木の実」アレルギーが、この10年ほどで大きく増えています。2023年の消費者庁の全国調査では、食物アレルギーのクルミやカシューナッツなどの木の実類によるアレルギーが24%を占め、鶏卵に次ぎ、食物アレルギーの原因の第二位となりました。2011年の調査では、木の実類は2.3%だったことから、約10年で10倍超に急増したことになります。
消費者庁は、アレルギーのリスクの高い食材を「特定原材料」に指定し、その食品を含む加工食品については表示を義務づけています。現在の「エビ」「カニ」「クルミ」「小麦」「そば」「卵」「乳」「落花生」の8品目に、2025年度中に「カシューナッツ」が追加される予定です。というのも、木の実類は風味が良くなることから、菓子類やサラダのトッピングをはじめ、いろいろな食品に粉末・ペースト状にして使われているためです。
鶏卵アレルギー等があった方は、木の実類アレルギーリスクも高いと考えられています。心配な方は、医療機関で血液検査を受けると良いでしょう。