健康応援コラム
高血圧なんでダメなの?
血圧は高いけど、特に困っている症状もない。血圧が高いと言われて薬を飲み始めたけど、どうして血圧の管理をしないといけないのだろう?と不思議に思われたことはないでしょうか?
今日は、なぜ血圧のコントロールが重要なのか一緒に確認していきましょう。血圧とは、血管内にかかる圧力のことで、心臓の動きや血管内の抵抗に合わせて1日の中でも変動します。血圧が高くなると、脳卒中や心筋梗塞などの脳・心血管疾患、慢性腎臓病の罹患リスクや死亡リスクが上昇することがわかっています。日本人の高血圧が関与する脳・心血管病変死亡者数は年間10万人と推定されています。脳血管疾患を起きると死に至らなかったとしても後遺症により寝たきりや認知症などを発症し、介護や介助が必要となる可能性があります。また、血圧が高いと、老廃物やお薬を排泄するのに必要な腎臓にも負担をかけてしまうことで、腎不全につながる恐れがあります。よって、これらの疾患の進行や再発を抑えるために血圧管理は非常に重要です。
2025年日本でにおける高血圧の患者数は4300万人と、60歳以上では2人に1人は高血圧であると推定されています。しかし、そのうち治療されている方は1200万人のみで、3100万人は血圧管理をされていないのが現状です。たかが血圧。されど血圧。
特に冬は血管が収縮して血圧が上がりやすい時期と言われています。血圧が高いと指摘されたことがある方は受診されてみてはいかがですか?
