健康応援コラム
予防できる子宮頸ガン
子宮頸ガンは若い世代(20~30代)に増えていて、女性の人生に大きな影響を与える可能性があるガンです。国内では年間約1万人が子宮頸がんにかかり、約3000人が亡くなっています。子宮頸ガンは早期に発見できれば、命や子宮を守ることのできる病気ですが、進行すると手術や化学療法の治療が必要となることがあり、それに伴い後遺症などの影響が出る場合もあります。
子宮頸ガンの主な発生原因はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。HPVは男性にも女性にも感染するとてもありふれたウイルスで、性交渉により感染すると言われています。HPVに感染しても、その多くは免疫力によって排除されますが、排除されずに残った一部のウイルスによって長く感染が続いた場合、ガンに進行する可能性のある異常な細胞が増えていきます。(これを異形成と呼びます。)一般的に軽度の異形成からガンになるまでには、5年から10年の年月がかかると言われています。
子宮頸ガンはHPVに感染する前のワクチン接種と検診で予防することが出来ます。HPVワクチンは小学校6年生から高校1年生相当の女の子を対象とした定期接種のワクチンです。対象の方は、公費(無料)で接種することができます。HPVワクチンについて不安なことや気になることがあればご相談ください。