薬局内研修
リオナと高リン血症
13:00~13:30演者:メーカーMR様
1,リオナ錠の特徴は以下の通りである。
①高リン血症で使用されているが、今年3月に鉄欠乏性貧血の適応も追加された。
②溶解速度が速く、消化管内で効率的にリン吸着作用を発揮する。
③副作用は下痢、悪心、嘔吐など。
2,FGF-23が分泌されるとリンの再吸収が抑制され電解質バランスは保たれるが、CKDが進行するとそのバランスが崩れるため、高リン血症となる。
3,高リン血症が進むと二次性副甲状腺機能亢進症になり、血中Ca濃度が上がり血管石灰化が進んでしまう。
4,リンは1日1200mg程度摂取して、透析では2/3程度しか除去できない。そのため、摂取量を減らしたり、薬で吸収を抑えたりする必要がある。
5,透析を行うと機械に血液が残ることから、鉄欠乏性貧血になりやすい。