健康応援コラム
新ごぼう
一般的なごぼうが晩秋から冬にかけて収穫されるのに対し、初夏に出回る早生品種や、秋から冬にかけての収穫を待たずに若取りされたものを「新ごぼう」と呼びます。完全に成長しきっていないため、一般的なごぼうと比べてやわらかく、上品でやさしい香りがするのが特徴です。収穫時期が初夏であることから、別名「夏ごぼう」とも呼ばれています。
ごぼうは、何といっても食物繊維が豊富に含まれているのが特徴です。野菜に含まれる食物繊維の多くは、水に溶けない不溶性ですが、ごぼうには不溶性だけでなく、水溶性食物繊維の「イヌリン」が含まれています。イヌリンは血糖値の上昇を抑え、コレステロールを体外に排出するなど、生活習慣病予防にも効果が期待できます。
調理する際には、出来れば皮をむかず、タワシなどでしっかりと洗って土や汚れを落としましょう。それでも気になる場合には、包丁の背などで皮を薄くこそげてから使用してください。すぐに食べきれないときには、ささがきにしてからサッとゆで、水気をしっかり拭き取って冷凍保存するのがおすすめです。凍ったまま炒めてきんぴらにしたり、みそ汁の具にしたりといろいろな料理に活用できます。