健康応援コラム
食品のアレルギー表示制度について
「アレルギー」とは生命を守るための免疫系が、生体を異物から防御するために過剰に反応し、生体に障害を及ぼしてしまうことを言います。「食物アレルギー」は、食物によって起こるアレルギー症状のことで、蕁麻疹や湿疹などの皮膚症状のほか、下痢、腹痛などの消化器症状、呼吸困難などの呼吸器症状などがあります。重篤な場合は、原因食品を摂取してから30分以内に全身発赤、呼吸困難、血圧低下、意識障害などの症状が現れ、ショック症状が起こります。
食物アレルギーの最善の対策は該当食品を食べないことです。そのため、アレルギーを起こしやすい食品が含まれている場合には、使用する際に表示が義務付けられています。義務付けられているものには以下の7つの食品があります。
[アレルギー表示義務食品]
えび、かに、鶏卵、牛乳、小麦、そば、落花生
[発生頻度の多い食物アレルギー]
鶏卵、牛乳、小麦 全体の70%程を占めます。
[頻度は少ないものの、症状が重篤で生命に関わる事故となりやすいアレルギー]
そば、落花生
「そば」は、韓国冷麺やクレープにも使用されており注意が必要です。また、「落花生」は、製造工程が同一であることから他のナッツ類への微量混入や、高価なクルミに似せたお菓子で、原料に安価な落花生を使用していることが多い点にも注意が必要です。