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健康応援コラム

毎日○○だけでも乳がんリスクが低減できる

 日本で新しく乳がんと診断される方は年間4万人以上で、女性では大腸がんと並んで頻度の高いがんです。先進諸国では罹患率・死亡率ともに減少に転じていますが、日本では乳がんに罹患する方が年々増加傾向にあります。
 従来より、乳がんには以下のような危険因子があることがわかっています。
[乳がんの危険因子] 乳がんの家族歴、初潮年齢が若い人、閉経年齢の遅い人、出産した子供の人数が少ない人、最初の出産年齢が高い人、肥満、閉経後にホルモン補充療法を行った人、アルコールをたくさん飲む人。
 先般、定期的な運動と乳がん発症に関する新たな研究が発表されました。その内容は、毎日歩いている高齢女性は乳がんの発症リスクが低く、活発に運動している方ではさらに大きなリスク低下が得られるとのことでした。具体的には、中程度の速度(4.8㎞/1時間)で1日1時間歩く人は、座業中心の生活をしている人に比べ、乳がん発症リスクが14%低く、軽いジョギングやサイクリングなどの運動
を1日1時間している人はリスクが25%も低くなっていました。
 運動により乳がん発症リスクが低下した要因として、運動をしている高齢女性のエストロゲン値が低いことが影響したためと考えられています。運動以外で乳がんリスクを減らすには、正常な体重を維持し、飲酒を1日1杯までに抑えることが必要と発表されていました。
         CancerEpidemiology,Biomakers&Prevention平成25年10月号
[対策] 40歳を超えたら、2年に1回の乳がん検診を受けましょう。

あなたの健康の役に立ちたい。